梅毒の基礎知識!梅毒の原因から検査や治療について

近年感染者数が急増している梅毒。梅毒はトレポノーマと言う細菌の感染が原因で発症します。梅毒はどのような病気で、どんな検査や治療があるのでしょうか。

*

梅毒の原因や症状や治療薬について

梅毒の概要

梅毒とは、トレポノーマと言う細菌感染を原因とする性感染症の代表的なものです。近年の日本国内では1987年にピークを記録して以降、感染者数は減少してきましたが、最近では若い年齢の新規の感染症患者が急増しおり、復活の兆しを見せています。

感染源は性交などの性的接触行為がきっかけになるため、典型的な性感染症の一つと、従来から認識されているのです。感染後3-6週間の潜伏期間を経るので、性感染症として認識されないままの生活が続き、感染をさらに伝播させる可能性があるので注意が必要です。

症状は潜伏期間を経過した後、局部にしこりが出来たり、痛みを伴わないリンパ節の腫れなどがみられますが、無治療でも軽快します。一旦症状が消失したのち、さらに4-10週間経過すると梅毒が全身性に移行し、痒みのない皮疹が全身に広がったり、発熱が見られるようになります。

さらに進行すると数年から数十年の経過を経て、病変は肝臓や腸、脳や中枢神経に広がりを見せます。主な治療法はペニシリンを中心にした抗生物質の投与です。

再発させずに完治するには処方された薬を指示通りに飲みきる姿勢が大切です。症状が消えたからと自己判断で中止するのは、厳に控えてください。

梅毒の薬と飲み方

梅毒の治療でメインになる治療薬のペニシリン系抗生物質のなかでも、治療によく使用されているのでがサワシリンという飲み薬です。

この薬は細菌の細胞壁の合成を阻害し、増殖を抑制することで殺菌的な作用を発揮します。幅広い細菌にたいしての効果を有することが知られており、皮膚感染症や呼吸器感染症・尿路感染症にも使用されているほどです。

この薬は顆粒状やカプセル、錠剤タイプなど色々な仕様のものが存在しますが、250mgカプセルが梅毒の治療によく使われています。飲み方は成人は1日1カプセルを3-4回服用します。年齢や症状によって投与量は適宜、増減されます。

服用中はペニシリンへのアレルギー症状の出現が、最も軽快すべき副作用になります。ショック症状などの重症に至る可能性があるので兆しが見られたら一刻も早く医療機関で治療を受ける必要に迫られます。

特に以前に薬を使用して発疹やかゆみなどの経験がある方は、薬への過敏性が高い体質の場合があるので、そのような経験がある場合には、その旨を薬剤師などに伝えることが不可欠です。

飲み忘れた場合には、気がついた一回分を服用するようにしてください。ただし1回に2回分を服用すうるのは控えるようにしましょう。

梅毒の原因

梅毒になる原因は梅毒トレポネーマに感染することで発生します。梅毒トレポネーマは螺旋状の真性細菌の一種でありその大きさは直径0.1から0.2マイクロメートル、長さは6から20マイクロメートルで、螺旋状であり、巻数は6から14です。

青い色彩を放つ性質から青いを意味するラテン語のpallidumの種名が名付けられています。特徴として低酸素の状態でしか長く生存できないため感染経路は限られます。

梅毒は性病のひとつとして扱われますが、これは第一感染経路が性行為であるためです。低酸素の状態でしか長く生存できないため感染は感染者と粘膜の接触を伴う性行為または疑似性行為によるものが中心です。

一方で性行為以外にも母子感染の可能性もあります。これは妊婦の胎盤を通じて胎児に感染するもので先天性梅毒になります。また輸血によっても感染しますが、現在は輸血では対策が行われるようになっており輸血によって感染するという症例はほとんどありません。

このため感染する理由としては現在でも性行為による濃厚な感染者との接触によって起こるものであり、このため性行為がもっとも感染リスクが高いものですから性感染予防することが重要になります。

梅毒の症状

梅毒の症状は4段階あり、男性の症状も女性の症状も共通しています。第1期は感染後約3週間で現れるもので感染が起きた部位にしこりができたり、根の付け根部分のリンパ節が腫れるといったものです。

部位としては陰部・口唇部・口腔内・肛門などです。症状としてはそれほど重くないため治療をしないまま過ごしてしまう人もいます。なお感染してから6週間を超えると検査に陽性反応が出るようになります。

反対にいえば6週間を超えないと検査では陽性反応が出ません。第2期は数ヶ月後に現れはじめるもので、手のひら、足の裏、身体全体にうっすらと赤い発疹が出たり、また発熱、倦怠感、関節痛、頭髪の脱毛などの症状が現れることもあります。

またバラ疹とよばれるぶつぶつが全身に現れることがあります。症状が強くでるため通常はこの段階で治療を受けることになりますが、治療しなくても1ヶ月で消失します。しかし治療しない場合には体内に梅毒トレポネーマが存在し続けることになります。

第2期の症状が消失すると3年から10年の潜伏期があり、第3期には皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生し、さらに第4期に進行すると臓器が腫瘍が発生したり、脳や脊髄、神経を侵されて麻痺性地方や脊髄癆を起こして死亡します。

現代では第2期の時点で抗生物質による治療が行われるため第3期に至るケースは極めて稀です。

公開日: